腹膜透析

Peritoneal dialysis

腹膜透析

皆様へ

腹膜透析とは

腹膜透析(PD:Peritoneal Dialysis)は、自分の体の中の「腹膜」を利用して血液をろ過する透析方法です。 お腹の中と外をつなぐ専用カテーテルから透析液を注入し、一定時間入れたままにすると、体に不要な老廃物や余分な水分が、血液から腹膜を介して、透析液側に出てきます。 その液を体の外に排液することで老廃物が除去されます。 腹膜透析を開始するには、透析液の出入り口であるカテーテルを埋め込むことが必要です。 その手術後はカテーテルの一部が体の外に出た状態となるため、その部分(出口部)と周囲を清潔に保ち、感染を防止する必要があります。

診察

当院では、水、木、金の外来診療を3名の主治医制で行っています。
診察では患者さんの出口部、家での状態の確認、ご自身で毎回記載されているPDノートの内容確認をしています。
透析患者は合併症も多く、症状にも変化があるため、2週間に1回、定期的に受診する必要性をお伝えしています。緊急時は対応がすぐできるよう川崎幸病院と連携しています。

教育

腹膜透析は自己管理が重要であるため、毎回診察に腹膜透析認定指導看護師がつき、患者指導を行います。 病院、クリニックでPDチームが緊急時や災害時の生活指導支援を行っています。入院、外来通院時でも、患者情報を共有しているPD看護師が関わるため安心して治療を受けることができます。

検査

血液検査、レントゲン、心電図等の検査を定期的に行っています。
PD生活が安心して継続できるように、年1回腹膜機能平衡検(PET)を行っています。
また、透析が長期になると合併症を起こしやすくなります。そのため、早期発見、治療を行うため骨密度、胃カメラ、心臓エコー、腹部エコーと関連する検査を定期的に行っています。